2012年2月25日土曜日

PostgreSQL Conference 2012に参加しました

PostgreSQL Conference 2012に参加してきました。


昨日、PostgreSQL Conference 2012参加してきました。
http://www.postgresql.jp/events/pgcon2012


■PostgreSQLで熱い分野
・クラスタ化
・レプリケーション
・キャッシュ

ここらへんが今注目集めてるなーという印象を受けました。
たしかに扱うデータ量が増えていて
「BigData」とか言われる昨今では
分散DBとかキャッシュとかの技術が着目されるのは自然な流れな気がします。


■基調講演1

フランスの社会保障機構がPostgreSQLを用いたよってお話。

既存のシステムを新しくしましょって流れで結果的に
Cobolのアプリが動いてて
InfiniBandでPosgreSQLとリンクするようにしたそうな。

18ヶ月のプロジェクトで8~10人程度で
納期を守ったらしい。
# フランスでは納期遅れはよくあるらしいw


データベース数:168
データ量:4TB
最も大きいDBのサイズ:250GB

とかいうシステムになったみたい。
4TB程度ならPostgreSQLでもいけるんすね。
ただ
「メモリの設定がすんごい微妙で調整が大変」だってさ。

とにかく試験期間を長くとって試験したそうです。

大事なこと・・・
「まずはプロトタイプを作ってリスクを予想する」
だそうです。
たしかになぁ。。。。


質疑:
Q「そもそもなんでポスグレなの?」
A「Oracleが以前残念だったから・・・w」
というお言葉w



■基調講演2
Postgre9.2ではどうなるかってお話。

主なポイントは以下
・スケーラビリティ
・Index-Onlyスキャン
・電力消費
・バックアップ、レプリケーション


・スケーラビリティ
9.1で問題だったlock contentionを改善して32コアに対応するよ!

なんで32コアかって?
64コラのマシンがないからさ、なので誰か無料で頂戴w
って言ってた(笑)

あとWALらへんも改良してはやくなるみたいです。


・Index-Onlyスキャン
今まではテーブルアクセスを必ずやってたんだけど
キャッシュにテーブルとインデックス情報がどっちも必要だったんだよねー。。
そこを条件つきでスキップできるようにするらしい。

あとvisibility mapがようやくPostgreSQLで対応します!という宣言。
これでDB障害にも強くなる。


・電力消費
PostgreSQLの話題で電力消費って初めて聞いた。
よくわかんないけど
9.1で11.5 auxilliary processが 9.2で7.5になるそうです。ふーん。


・バックアップ、レプリケーション
カスケーディングレプリケーションに対応するらしい(段数制限は今のとこない見込み)
あと新しいバックアップのモードが入ってリモートでも書き込みができるらしいです。

その他として
9.2では JSON のデータタイプが追加されるらしい。
なかなかこれは使えそうですね。

ちなみにリリース時期は9月にだせたらいいな~だそうです。



■ランチセッション vmwareの人

商品の紹介(笑)

クラウド化とかしてると管理大変じゃん?
うちのツールで一元管理できるぜ ってお話でした。
マウスでぽちぽちできるしテンプレートもいっぱいあるよ!
だそうです。
発売時期はナイショっていわれたw



■A1 pg-pool2におけるオンメモリクエリキャッシュ

既存でもpg-pool2にはクエリキャッシュあるけど問題点いっぱい
そこを実装しなおしてるよー ってお話。

・キャッシュストレージとして共有メモリ or memcachedを選択可
・セッション、ユーザをまたがってキャッシュが再利用可
・テーブル別にキャッシュの使用有無を決められる
・キャッシュ更新の自動化
・拡張問い合わせでもキャッシュを行うことができる(実装中)


JDBCつかえない欠点が解消される流れのようで、こちらも嬉しい。
制限は相変わらずいっぱいあるけど。。。

5月くらいにリリースしたいなー だそうです。


■A2 Postgres-XC

個人的なメインはこれ。
書き込み・読み込みのスケールアウトPostgreSQLクラスタ

妥当 Oracle RAC!!

・基本的にPostgreSQL 9.1準拠
・CREATE文にオプション追加
・PostgreSQLと同じライセンスになるので商用利用可
・マスタスレーブなしで分散してても書き込める
・GTM(Global Transaction Manager)ってのがいて振り分け管理するらしい。
# HadoopのNameNodeみたいな印象を個人的には受けました。
で、こいつ単一障害点になっちゃうんで冗長してね。
・PITRも対応
・4月末にだしたいなー だそうです。

これゴールデンウィークに良いおもちゃになりそうな予感。


■A3 PostgreSQL9.1同期レプリケーションをPacemakerによる高可用クラスタ化

なんというか9.1の同期レプリケーションについての説明
ぐぐればいいんじゃね・・? ってレベルな印象。
9.2に組み込まれる箇所は時間の都合で割愛  ('A`)ぇぇぇぇぇ

Pacemakerってのは
市販でいうとClusterProとかLifeKeeperとかRedHat HAとかあるけど
それのコミュニティ提供ソフトウェアです。

・Masterのフェイルオーバー
・同期、非同期の切り替え
・データの状態の管理

注意点
TimeLineIDって数字が一致しないとレプリケーションできないから
手動で同期(手動)か、WALアーカイブの共有やってね。


う、うーーん、、、
個人的にクラスタ化とか障害系は有償つかってサポートあったほうが
商用で使える気がする。。。
あんまり利点を感じなかった。お値段くらい。。。?


■B4 MySQLからPostgreSQLへのマイグレーションのハマり所


・データ型が違う
・タイムスタンプの扱いが違う
・シリアル型の挙動が違う
などなどなど。。。

そして
「なんかよくわからんけど動いちゃってる」
って状況になる恐怖。

明確な要件、既存のテストケース等がないと
できなくないけど大変に高コスト。

私だったらやりたくないwww


■全体を通して
会場が大混雑しちゃうほど大盛況だったみたいで
PostgreSQLの注目度は高いみたい。

やっぱり時代はクラスタ化の流れなようで
9.2ではスケーラビリティとか重視されてるけど
補うサードパーティのOSSとかも選択肢にいろいろありそう。

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